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【サイズ】約 縦62.5X横39.4X高22.3mm前後
【重さ】160g
【種類】鉄隕石
【発見地】エジプト・アラブ共和国 東ウェイナット砂漠
【発見年】2009年2月19日
鑑別書付き
【ゲベルカミル隕石】
約5000年前にエジプト・アラブ共和国の東ウェイナット砂漠に落下し、2009年に初めて発見されました。
発見された経緯としてはエジプトは2007年から10年の間、科学技術を発展させるために様々な国と協力体制をとっており、2009年2月と2010年2月にイタリアとエジプトの地球物理学チームが物理学的調査の一環でカミルクレーターを調査していると、クレーターから半径45メートルの範囲で質量1g未満のものから35Kgまでの破片の合計1.6トンと発達したレグマグリプトで完全に覆われた83Kgの標本を発見しました。
鉄隕石とは隕鉄と呼ばれる鉄とニッケルの合金を主成分とする隕石で、分化した小惑星の金属核が起源と考えられており、鉄隕石に含まれる鉄は、鉄器時代の始まりを告げる製錬技術が開発される前に人類が利用可能な鉄の最も初期の供給源の一つでした。
鉱物的には主にニッケルに乏しいカマサイトとニッケルに富んだテーナイトから出来ており、構造によりヘキサヘドライト、オクタヘドライト、アタキサイトに大きく分けられ、構造の違いはニッケル含有比によるものです。
ニッケル含量が多いため分散が遅い600度以下の低温ではカマサイトがテーナイトから離溶できず、エッチングしても顕著なウィドマンシュテッテン構造は現れないので肉眼での判別が難しいのが特徴です。
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