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1970年台末に日本ハモンド（ACE-TONE）から発売された、ハモンド・オルガン史上。いや、おそらく世界最小の2段鍵盤コンボ・オルガン。ハモンドX-3の後期型です。
2段鍵盤とはいえ、ドローバーが働くのは上鍵盤のみで、下鍵盤はDIAPASONとHORN＋BASS/TUBA/CELLOのプリセット音のみ（画像5）。
上鍵盤もドローバーで音色が作れはするものの、所詮37鍵しか無いため、すぐに鍵盤が足りなくなる、はっきり言って使えない機種です。
しかし、当時最も安価だったYAMAHAのオルガン YCシリーズ等とは明らかに異なる、ハモンド独特の音色が魅力でした。

とは言え現行のハモンドXKシリーズの方が遥かに使えますので、実際にライヴ等で使用することはお勧めしません。


後期型の大きな特徴として、9ピンのLesrlieがプリ・アンプを介さずに直結できる点が挙げられます（画像9）。
この場合Slow/Fastの切り替えはVIBRATOボタンのI/IIで行います（画像4）。
ただし、実際に繋いだことはないので、動作保証はありません。

また、この商品のみの最大の特徴として、当時のハモンドの最上位機種だったB-3000に付いていた物と同じ、金属製のHAMMONDのプレートが取り付けられている点が挙げられます（画像8）。このプレートだけでも¥10,000ぐらいの価値はあると思います。

2024年1月20日の時点で、全てのスィッチとノブ。ドローバーが機能していることを確認しました。
しかしいくつか難点がございます。
①下鍵盤右側の3つのBASSボリュームノブ。MANUAL BALANCEノブ。TOTAL VOLUMEノブのガリが酷いです。
②パーカッション・スイッチは働いているものの、ハモンド独特のパーカッシヴなアタック感が全く感じられません。それどころか鍵盤を押してから音が鳴るまで、若干のタイムラグが感じられるほどです。これは全く原因不明です。
③全てのスイッチが反応悪いです。
④後期型独特の、上位機種X-5と同じようなパイプ・スタンドが付いていたのですが、それが欠品しております。
⑤本体下部に収納できるヴォリューム・ペダルが付属していたのですが、それが欠品しております。

ですので、実際に使用するというより、ヴィンテージ古董商品，有可能客製化、修改、換過零件，請下標錢注意。楽器のコレクターの方に向いていると思います。
入札される方は上記の点をご了承お願いいたします。


背面端子はOUTPUTのみ確認済みです。

蓋を閉めると画像10のようにそのまんま持ち運びできる状態になりますので、ケースは不要です。
しかし1人では簡単に持ち運びできないくらい重いです（本体重量24.3kg）。
蓋と本体を固定するするためのノブの部分は、錆びが酷く、壊れかけています。

外観は40年以上昔の商品としてはかなり良い方だとは思いますが、年数相当とお考え下さい。
一応マイペットを含ませた布で全体をクリーニングしてはおりますが、それぐらいでは落ちないような汚れもあります。
また分解しての内部のクリーニング等は行っておりません。

付属品は電源コードと譜面台のみです。